サラヤグループは創立70周年記念式典を大阪リーガロイヤルホテル(大阪市北区)で4月21日、The Okura Tokyo(東京都港区)で5月26日にそれぞれ開催した。記念講演には生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一氏が「ポストコロナの生命哲学~動的平衡の視点から~」と題して発表を行った。
サラヤは70周年記念プロジェクトとして、2025年の大阪・関西万博でTEAM EXPOの共創パートナーとして参加し、NPO法人ゼリ・ジャパンのブルーオーシャンパビリオンを支援する。ブルーオーシャンプロジェクトはプラスチック海洋汚染防止などを目指している。
また同社は、70周年記念プロジェクトとしてSDGs目標達成年の30年に向けた「いのちをつなぐ学校」をスタートさせた。いのちをつなぐ学校は、生命科学や衛生・環境・健康をテーマに、日本全国の小中高学校に教材や学びの機会を提供する。校長には福岡氏が就任し、一般社団法人シンク・ジ・アースの「SDGs for school」プロジェクトとも連携。小中高生だけでなく、大人まで幅広い層を対象に、生命についての理解、感染症の知識なども伝えるとともに、学校教材として活用されることも目指す。
創立70周年式典のあいさつでサラヤの更家悠介社長は「当社の取り扱い分野は広がっていますが、当社が願っていることは私たちが住んでいる地域、そして日本、世界で持続可能な社会が実現されることです。25年の大阪・関西万博、30年のSDGs目標達成に向けて事業を通じて持続可能な社会への貢献を目指します。持続可能な世界には、社会、経済、環境がしっかり回ることが大事で、そのために皆さまのご協力をいただきたい」と締め括った。
月刊『国際商業』2022年08月号掲載