日本石鹸洗剤工業会(JSDA)は2021年5月21日、第31代会長に花王の長谷部佳宏社長が就任したことを明らかにした。同時に、21年度の活動基本方針として、①サステナビリティへの取り組みを継続・強化する②広報・啓発活動を強化・充実する③行政機関、国内団体および海外の関連団体との協力関係を発展させ、諸課題に対応する④公正な自由競争を基本とし、活力と創造性に富んだ業界活動により、イノベーションを支援する、の4点を挙げた。長谷部会長は就任日に会見を開き、「私は研究者として、洗剤、シャンプーなど、さまざまなものを開発してきました。洗浄の基本は、繰り返しものを大切に使うということです。このことに対して、いよいよわれわれがより真剣に取り組むべき日が来たと考えています」と意気込みを語った。
長谷部会長の任期は2年。前会長(ライオンの掬川正純社長)から引き継いだ課題は、新型コロナの混乱もあり、十分に行えなかった広報活動のテコ入れである。感染防止の必需品である洗浄剤、その原料を提供する業界団体として、安定供給に努めていることはもちろん、衛生意識の生活に役立つ情報を発信することは工業会の役割の一つである。長谷部会長は、掬川前会長との会談を踏まえ「コロナ禍のバトンタッチだったが、よいリレーになるように尽力していきたい」と語った。
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