ポーラは、朝日新聞社と作成した冊子「10代のためのジェンダーの授業」を6月から全国の小中学校約3万校に寄贈する。同冊子は、朝日新聞がキャリア教育支援のために主催しているプロジェクト「おしごとはくぶつかん」が毎年発行している教材「おしごと年鑑」に同梱し、各校に送る。

ポーラが、ジェンダー平等に関する冊子を一般向けに作成するのは創業以来初となる。同冊子は教員が授業で活用し、授業案として参考できるように作られている。また、同月から全国のポーラショップにも配布し、ビジネスパートナーのジェンダーについての理解促進や、地域でのワークショップに活用される予定だ。

冊子「10代のためのジェンダーの授業」

2021年発表のジェンダーギャップ指数によると、日本のスコアは156カ国中120位。G7では例年最下位が続いており、特に政治・経済分野のギャップが低位に位置している。その背景の一つに、子どもの頃から「おとこらしさ」「おんならしさ」について周囲から見聞きすることで、刷り込みのように価値観が作られる側面があると言われている。

そこで、小中学生が、ジェンダーに関してこれまでの「当たり前」「慣習」「思い込み」があることや、どんな課題があるのかを知ることが、ジェンダーギャップを解消する第一歩となると考え、同冊子作成に至った。なお、作成にあたり、国連開発計画などでジェンダー平等と女性のエンパワーメントの推進に携わってきた斎藤万里子氏が監修を務めた。