アジアへの事業拡大に向け情報発信を強化
――新たなビジョン「NIKKOL 25 for 2030」を2020年度からスタート。新型コロナウイルス感染症拡大で環境としては厳しい状況でした。
宇梶 2030年に向けた長期新ビジョンを設定し、その実現に向けた第一歩として策定した第1期中期経営計画が2020年からスタートしています。ビジョンで設定している「地球」「事業」「技術」「社員」「世界」の五つのテーマを受け、中期経営計画では三つのテーマに絞り込み、“アジアで№1のパートナー企業へ”“次世代組織への変革”“次世代技術の開拓”という三つの柱を設定し、それに対して各グループ会社、各部門で計画を立てて進めています。一方ではコロナ禍で営業活動や展示会などのマーケティング活動、研究開発においても取引先との共同開発が制限された状況の中で、以前より進めていたITインフラの整備が活き、社員の安全を優先した働き方に一気にシフトできました。それがあって、業務に関しては大きな影響なくスムーズに進めることができました。その中で2020年度の実績は、対計画比では若干のビハインドはありましたが、まずまずの着地ができたと考えています。2021年度に入り、マーケティング推進部を中心に、オンラインでのさまざまなプロモーションに対応したコンテンツを研究開発部門とともに作り込み、国内外で推進。例えば、2021年8月30日〜9月30日にかけてウェブ上で「NIKKOL GROUP Virtual EXPO 2021」を開催。これまで実際の展示会で得られていたお客さまとの接点がつくれない状況で、オンラインでの接点を強化し、ニッコールグループの製品や処方などのアプリケーションをデジタル上で見ていただけるようにしました。国内のお客さまに加え、海外からも多くのアクセスがあり、サンプルやテーマの依頼は大幅に増えました。
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