コーセーは12月20日、持続可能な原材料調達の取り組みとして、主要工場である群馬工場・狭山工場、同社・関連拠点において、RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)サプライチェーン認証を取得したと発表した。

パーム油は、東南アジア等を中心に生産されるアブラヤシから採取され、世界で食品などの多様な用途に使用されている植物油で、その一部は化粧品原料としても用いる。一方で、そのプランテーション開発に関わる熱帯雨林の破壊などの環境面や労働など人権面での問題が指摘されてきた。

そうした中、コーセーグループは、2019年にRSPOに加盟、20年には持続可能なパーム油のための日本ネットワークであるJaSPON(Japan Sustainable Palm Oil Network)にも参画し、持続可能なパーム油の調達と消費に向けた取り組みを始めた。同年4月には、同社グループのサステナビリティ目標と戦略をまとめた「コーセー サステナビリティ プラン」にて、30年までに「責任あるパーム油の調達」を100%にする目標を掲げ、全社で達成に向けて取り組んでいる。

また、同社グループは、サプライチェーンにおける人権課題等の把握をさらに進めるため、21年10月に、Sedex(Supplier Ethical Data Exchange)に参加。今後は、そのプラットフォームを活用してサプライヤーとのエンゲージメント強化を図り、持続可能な原材料の調達を推進していく考えだ。