資生堂は12月9日、同社研究所が主導するオープンイノベーションプログラム「fibona(フィボナ)」が、活動プランの一つである「Co-Creation with Startups」の第3弾として、海外スタートアップ企業との連携を開始すると発表した。

今回、同社は韓国貿易協会(KITA)が保有するオープンイノベーションプラットフォーム「Innobranch」を通じて、10月18日から11月17日まで、「Medical Beauty」をテーマとして韓国国内のスタートアップ企業を募集。12月6日にオンラインで実施した最終審査の結果、LABnPEOPLEとの協業が決定した。LABnPEOPLEは、生体吸収性のある金属、マグネシウムを活用したマイクロニードル開発テクノロジーを強みとしている。今後、資生堂のグローバルな研究開発体制のもとで、LABnPEOPLEとともに、具体的な共同研究計画を検討し、早期のイノベーション創出を目指す。

資生堂の研究開発拠点「資生堂グローバルイノベーションセンター(GIC)」は、都市型オープンラボとして2019年4月に本格稼働した。“多様な知と人の融合”をコンセプトとしてイノベーション創出に向けた活動を推進しており、GICのコンセプトを象徴する活動である「fibona」は、外部のユニークな発想やテクノロジーと、資生堂が持つ美やサイエンスの知見を融合し、“世界をワクワクさせる”新たな価値の創造に挑戦している。

「fibona」の取り組みの一つである「Co-Creation with Startups」は、スタートアップ企業のアイディアをスピーディーに資生堂の製品やサービスに活用することを目指しており、19年に第1期、21年11月には第2期のスタートアップ連携を行っている。

第3期の募集となる今回は「Medical Beauty」をテーマとして資生堂の海外拠点との連携も視野に入れて、現在の美容市場において先進的なアイディアを豊富に生み出している韓国のスタートアップを対象に実施した。