社員用ネームホルダーの作成でSDGsの意識を浸透
タカラベルモントは、今年10月に創業100周年を迎える。その節目の年に次の100年に向けて持続可能な社会を目指すSDGsの取り組みの一環として、生産現場発のプロジェクト「Re:bonis(リボニス)」が発足。その第一弾となる取り組みがベールを脱いだ。具体的には、プロフェッショナル向けの椅子の製造過程で発生する合成皮革の端材を再利用し、社員が社内で使用するネームケースを2800個作成。10月5日の創業記念日を皮切りに世界中の社員に配布する。社員一人一人のSDGsに対する意識を高めてもらうのと同時に、タカラベルモントのベースにあるモノづくりに対する姿勢やその価値を改めて周知していく。
タカラベルモントのルーツは、プロフェッショナル向けの椅子の製造販売だ。そのコア技術となるのが油圧技術と、今回のプロジェクトのきっかけとなったシートの張りの技術。座り心地の評価を左右する非常に重要な技術で、これまで常に進化させ続けてきた。一方で、椅子の製造過程では、可能な限り無駄のない裁断の工夫をしているものの、端材になるレザーが少しずつ発生する。これまではそれをやむなく廃棄しているのが現状だった。タカラベルモント大阪工場技術部の白井宏典氏は、「何らかの方向で新たな価値を考えられないかというのは常に課題として以前より認識していた」と打ち明ける。
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