ナリス化粧品は、主力生産拠点である兵庫県三木市の兵庫工場敷地内の研修センターをニューノーマル時代に合わせて改装し、7月7日にリニューアルオープンする。同日に開所式をオンラインで行い、開所式以降は、感染拡大予防に配慮し運営を行う。

同社では、訪問販売の販売員である女性が生き生きと自分らしく、長く働けるよう支援しており、研修センターは、販売員の学びの場、研修拠点として1967年に竣工。時代や要望に応じて徐々に規模を拡大してきた。

同社は販売員に対し、化粧品の知識やエステティックの施術技術の伝授だけでなく、個人サロン開設や経営面などの事業支援、コンサルティングまで行っている。結婚出産育児のために離職し再就職を望む女性や、他に仕事を持つ女性が副業としてといった例を中心に10代から90代まで約21万人の女性が販売員として登録しており、年齢に関わらず学び続けること、知識や技術を得ることで美に関わる仕事をしている。

そうした中、研修センターは、2020年4月以降の緊急事態宣言発令下、利用を中止していたが、今回、大規模な改装を実施。全国の約21万人の販売員が新しいビジネスの発信拠点として活用できるインフラの整備を行い、リニューアルオープンに至った。

同社の広報担当者はリニューアルオープンについて次のように語った。

「当社では、化粧品の販売だけでなく、60年以上にわたり、化粧品を販売できる販売員の育成を行っております。新しくなった研修センターは、距離や対面の有無によらずビジネスを続けていくことを支援するためのものです。コロナ禍のおり、仕事を失う女性も多くいらっしゃると思いますが、時代を超えて、知識、技術、情報を得ることで働くことができるための支援を続けていきたいと思います」

なお、兵庫工場敷地内には19年6月に竣工した新工場や、21年2月にオープンした企業資料館「成寿殿」があり、販売員が同社の歴史や化粧品開発の技術を実際に見ることができ、化粧品販売への意欲や自信につながるよう工夫を凝らしている。

兵庫工場

[新研修センター概要]
・発信スタジオ:メーキャップアーティストやエステティシャンなどの専門技術を持つ社員が、ライブ配信や動画撮影を行う場
・体験スペース「ナリスラボ」:オリジナル口紅づくりなどのリアル体験を行える場所で、化粧品づくりへのこだわりを感じることができる体験スペース。スケルトンのラボは、外からも見学することが可能
・展示&体験ギャラリー:新製品の展示や、ナリス化粧品の品質や肌のチェックができる体験できる五つのコーナーなど、「見る」「知る」「触れる」ことで、モノづくりへの理解を深めることができる
※その他、研修ルーム・ダイニング&カフェ・キッズルーム完備