ウエルシアホールディングス(HD)が展開するラグジュアリーコスメショップ「ナルシス」とトモズの「インクローバー」は、コロナ禍で明暗が分かれている。ナルシスの店舗数は現在、8店舗。コロナ禍でありながらも2020年9月14日にはららぽーと愛知東郷店を、21年5月28日ミッテン府中店、6月1日ららぽーとEXPOCITY店(大阪府吹田市)と3店舗を出店している。一方、インクローバはラゾーナ川崎店、コクーンシティ店、キテミテマツド店の3店舗のみ。19年4月に出店したキテミテマツド店以降の出店はない。22年にはコクーンシティ店の閉店も決まっており、ナルシスとの差は歴然だ。

「勢いの差は本業(ドラッグストア)の業績と関係している。というのもラグジュアリーコスメショップという業態はブランド什器を入れるのに、1ブランド600万円ぐらいかかる。だからブランドを集めれば、集めるほど初期投資がかかってしまう。コロナ禍で売り上げが落ち込んだトモズはドラッグストアの出店も凍結するという噂が流れている。インクローバーにお金を回す余裕はとてもない。一方、本業の業績が好調なウエルシアは、その分、ナルシスに投資する余力は十分にある。そこが両社の大きな差です」(化粧品業界関係者)

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