バーチャルシティ「SK-II CITY」で女性経営者を紹介
「発信する」で示したバーチャルシティ「SK-II CITY(https://city.sk-ii.com/changedestinystreet/?lang=jp)」もユニークな試みだ。CITY内では、お店を探索して、女性起業家たちのこだわりの製品を見たり、応援できる。
例えば、橋本藍さんが経営する花屋(https://city.sk-ii.com/changedestinystreet/article/ai-hashimoto?lang=jp)は、ユニークな花束のアイデアで地域の人々に喜んでもらうことが橋本さんにとって何よりの楽しみであるとし、コロナ禍では、地域の人々を元気づけたいとブーケの価格を下げ、地元の栽培者から買い付けを行っている。
また、家業の老舗の和菓子店を引き継ぎ安原伶香さん(https://city.sk-ii.com/changedestinystreet/article/reika-yasuhara?lang=jp)は、和菓子を今に進化させることに挑んでいる。伝統的な和菓子に手を加え、若い世代に受け入れてもらえるように研究を重ね、伝統的な見た目はそのままに、餡に人気のある洋菓子を用いるなど、工夫を凝らしている。
15年にSK-IIが始めた「#CHANGEDESTINY~運命を、変えよう。」は、これまでも社会に大きなインパクトを与え、「運命は決められたものではなく、自らの選択によって切り拓けるもの」というメッセージを伝えてきた。例えば、「カンヌライオンズ2016」のグラスライオン賞およびPR部門の金賞を受賞した動画「婚活マーケットを乗っ取ろう」、年齢をテーマにした「誰かに決められた期限なんてない(2017年)」、世代間の価値観の違いをテーマにした「私たちの中間地点(2019年)」、結婚をはじめ女性が直面する社会的期待からのプレッシャーについて取り上げたドキュメンタリーシーズ「タイムライン(2019年)」が、それだ。今回の女性起業家・女性事業主を支援するプロジェクトも、「社会の役に立つブランド」への進化に邁進するSK-IIらしいチャレンジである。
(取材協力:SK-II)
月刊『国際商業』2021年09月号掲載