アース製薬は、株式会社エースネット(本社:東京都港区、代表取締役社長 高森清人)が開発してきた革新的な酸化制御技術である「MA-T(Matching Transformation System)」の社会実装を加速化するため、「MA-T」の技術ライセンス及び製造権・知的財産権の使用範囲の拡大に合意した。今後、「MA-T」展開のプラットフォーム構築と発展に向け、幅広い分野で産学官連携を推進するとともに、企業の皆様方と『日本発のMA-T』を世界に発信すべく、取り組みを強化していく。
アース製薬は、従来から虫媒介による感染症対策に関するソリューションを提供。これからは総合的な感染症対策を実現すべく、「感染症トータルケアカンパニー」を見据えた事業開発および展開を計画しており、2020年6月、次世代の除菌・消臭ソリューションが期待される革新的酸化剤「MA-T」に関して、アース製薬とエースネット社、株式会社dotAqua(本社:大阪府箕面市、代表取締役社長 安達宏昭)の3社で、「MA-T」を産官学連携やオープンイノベーションによる更なる価値向上・認知拡大を推進するために3社間包括業務提携を締結していた。同年9月 には、「レジリエンス × 日本経済再生」として、「MA-T」をベースとした感染症、医療、エネルギー、住宅建材等の様々な分野で問題解決を目指す「MA-T産業創造戦略会議」 が設立。また同年11月には、「MA-T」の普及と価値向上やオープンイノベーションの推進による科学技術の向上を目的として、「一般社団法人日本MA-T工業会」が設立されている。
アース製薬は、このように産官学連携の基盤が整う中、「MA-T」活用のプラットフォームの確実な構築と早期の社会実装の重要性を強く感じ、幅広い分野で、「MA-T」の事業開発および展開を進めることを目指す。アース製薬の「MA-T」技術を提供することで、今後も社会の持続性に役立つサービス・事業を実現できるSDGs推進企業として、「感染症トータルケアカンパニー」を目指すとともに、地球規模の社会課題解決を図っていく。
「MA-T」は「Matching Transformation System(R)」の略で、革新的な酸化制御技術。亜塩素酸イオンから、必要な時に必要な量の活性種(水性ラジカル)を生成させることで、新型コロナウイルスをはじめとするウイルスの不活化、種々の菌(細菌)の殺菌を可能にする。 さらに活性度を巧みに制御することで、高難度の化学反応を開拓するとともに、高分子の高機能化やデバイスへの応用、農薬・医薬品への応用など幅広い応用化の基礎となる基盤科学を推進する。SDGsにも大きな貢献が期待される技術だ。