ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングのトータルビューティーケアブランド「LUX(ラックス)」は、国際女性デーの3月8日に開催された「国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA 2021」にて、文具国内大手のコクヨと「LUX × コクヨ『変わる履歴書 〜ひとりひとりが輝ける社会へ〜』」をテーマにセミナーを実施した。

セミナーでは、LUXブランドマネージャーの河田瑶子氏と、コクヨ広報室の清水千穂氏が登壇し、パネルトークを展開。社会で無意識に生じる性別や容姿への先入観などについて、履歴書から性別を取り除くことで、自分の会社・社会でどのような変化を起こせるか、社会をよりよく変えていくために企業ができるアクションなどについてメッセージを発信した。

今回のセミナーは、両社の「履歴書に対するアクション」という共通点から実現した。LUXは、2020年3月に無意識に生じる性別への先入観について、社会に気づきを発信しながら、それを実際に取り除くアクションを起こしていく「LUX Social Damage Care Project(ラックス ソーシャルダメージケア プロジェクト)」を発表。第1弾として、同活動に賛同した人材会社のパートナー企業と共に、20年3月6日から、性別に関する一切の項目や顔写真を排除した採用選考をスタートした。

LUXの河田氏は「実施までにハードルはありましたが、このアクションをやる意義や、これを通してどういう社会をつくっていきたいかを訴え続け周囲を説得しました。なりたい理想と振り返った現実のどこにギャップがあるのか。そこに対してLUXだからこそできることをやっていきたいです」と語った。

LUXブランドマネージャーの河田瑶子氏

一方のコクヨは、多様な個性の尊重を求める声が高まっていることを受け、性別欄のない履歴書を20年12月23日に発売。コクヨの清水氏は「新たな履歴書の発売に対し、さまざまな声をいただきました。一人一人の個性を輝かせるために何ができるかという着眼点が大事だと思います。個人としては、身近な人の個性をいかに引き出すことができるか、リスペクトできるかを考えながら日常を過ごしています。社会全体でそういう考えができたらいいと思います」と述べ、世の中を巻き込んでさらなるアクションを起こす大切さを強調した。

コクヨ広報室の清水千穂氏