マーケティング精鋭集団の刀(大阪市西区、森岡毅代表取締役CEO)は、従来のマーケティングサービス事業に加え、「資本参加を伴う経営サポート事業」を開始した。その第一号として、メンズスキンケアブランド「BULK HOMME(バルクオム)」を展開するバルクオムに資本参加し、同時にマーケティングサービスを中心とした経営サポートをスタートさせた。

刀は、マーケティングノウハウを協業先へ移植し、その先に日本経済を活性化させることを目的として事業を展開。2020年の大型資金調達以来、資本参加の上、刀のマーケティングサービスでビジネスを伸ばす可能性のあるアイデアや事業を検討しており、そうした中で今回のバルクオムとの資本提携に至った。

両社は、日本の男性スキンケア市場が、他の先進国市場に比べると未成熟であり、成長の余地が大きいと分析。消費者理解に基づくブランド設計を得意とする刀の一気通貫したマーケティングと投資を行うことで、これまでデジタルマーケティングで急成長してきたBULK HOMMEブランドのより一層の成長を見込む。

バルクオムは、2013年に事業開始。「世界のメンズビューティをアップデートする」というビジョンおよび「世界ナンバーワンシェアのブランドをつくる」というミッションの実現に向けて、メンズスキンケアのベーシックを追求し、世界中の男性の肌へ新しい価値を提供している。公式オンラインストアのほか、全国2900店舗以上の小売店・ヘアサロンにて販売。グローバル展開では、中国・シンガポール・イギリス・フランスなど10の国と地域へ進出している。

また、19年には世界608ブランドがエントリーした「Cosmoprof Awards 2019」のHair Product部門で、シャンプー「THE SHAMPOO」がグランプリ受賞、20年5月にはイギリスの美容健康メディアが主催する「Pure Beauty Global Award2020」のBest New Male Skin and Body Care Product部門で、洗顔料「THE FACE WASH」がグランプリを受賞するなど海外でも数多くの賞を受賞している。

一方の刀は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの再建の立役者として広く知られ、日本を代表する戦略家・マーケターの森岡毅氏が率いるマーケティング精鋭集団。17年に設立、「マーケティングとエンターテイメントで、日本を元気に」という大義の下、数々のプロジェクトを推進。成熟市場やその地域に持続可能な事業を創る地方創生においても、抜群の実績を上げている。

一例を挙げると、地方経済を豊かにするために、破綻した旧グリーンピア三木(現ネスタリゾート神戸)をわずか1年でV字回復させた。また、日本人を豊かにするために金融業界へのマーケティング導入をめざし、農林中央金庫グループの投資信託「おおぶね」の純資産総額を協業開始以来8倍にする等の実績を持っている。