NTTドコモは、5月16日、スマートフォンを用いて顔を撮影することで、簡単に肌の状態を解析し、お客一人一人にあった生活習慣を支援するサービス「FACE LOG(フェイスログ)」を6月から無料で提供することを発表した。
同サービスは、NTTドコモとソニーネットワークコミュニケーションズが共同開発したもので、専用の機器ではなくスマートフォンのカメラ機能で肌解析を行える点を特長としている。解析項目は、「肌年齢」「しみ」「しわ」「くま」「毛穴」「肌の色み」の六つで、ソニーの肌解析サービス「Beauty Explorer(ビューティーエクスプローラー)」のアルゴリズムを活用し、簡単な操作で高精度な解析を行うことができる。また、解析だけではなく睡眠や食事などのライフログを記録することで、生活と肌の状態との関係をグラフやレポートで示し、食事や運動、睡眠などに関してのアドバイスや気付きを利用者に提供する。
さらに、同サービスのデータをドコモのヘルスケアクラウドに蓄積し、利用者の同意のもとでパートナー企業と連携することで、新たな価値の提案にもつなげていく考えだ。その第一弾として2019年秋からは、三越伊勢丹が運営する化粧品のオンラインストア「meeco(ミーコ)」と連携し、利用者の肌の状態に合ったスキンケア用品や化粧品の提案をミーコのサイト上で行う予定だ。
ドコモの吉澤和弘健社長は、フェイスログという新たなサービスについて、健康状況と肌の状況に相関があると自覚しているが、健康的な生活が送れていると感じている人が少ないという意識のギャップに着目して誕生したサービスだと説明。「ドコモの会員基盤やこれまで培ってきたヘルスケアサービスのノウハウをソニーネットーワークコミュニケーションズの高度な画像解析サービスを組み合わせたサービス。今後は肌データのみならず、ドコモに預けていただいた様々なヘルスケアデータをより多くのパートナーと連携し、新たな価値を共創していきます」と今後の展望と期待を語った。