オルビスは2月24日、女性のエンパワーメント原則(Women’s Empowerment Principles〈WEPs〉)の趣旨に賛同し、同原則に基づき行動するためのステートメントに署名したことを明らかにした。
WEPsは、2010年3月に、国連グローバル・コンパクトとUN Womenが共同で作成した、女性の活躍推進に積極的に取り組むための行動原則で、①トップのリーダーシップによるジェンダー平等の推進②機会の均等、インクルージョン、差別の撤廃③健康、安全、暴力の撤廃④教育と研修⑤事業開発、サプライチェーン、マーケティング活動⑥地域におけるリーダーシップと参画⑦透明性、成果の測定、報告――の7原則で構成されている。
同社は、女性社員比率が約93%、うち女性管理職比率が約39.6%の女性が活躍する企業。そうした中、ショップで働くビューティーアドバイザーのユニフォームを2019年にフルリニューアルし、個性を生かしたアレンジで自分らしい表現の接客でき、さらにヒールのないバレエシューズを着用可能としている。20年には、本社やショップで働く女性社員約1000人を対象に健康促進を支援する取り組みとして、「オンラインピル外来プログラム」を導入している。同プログラム開始に合わせて、女性特有の働けないほどつらい生理による不調、不妊治療(通院)、PMS、更年期といった症状に対して、安心して休める有給休暇制度「ウェルネス休暇制度(月1回使用限度)」も同時に開始し、女性の活躍支援や働き方を支援している。
同社は、今回のWEPsへの賛同と署名とともに、女性のエンパワーメントに向けたさまざまな取り組みを強化していく考えを示している。