コーセーは、日やけ止め開発のスタートアップSunshine Delight(サンシャインデライト)との協働プロジェクト「紫外線から美と健康を守るプロジェクト」で展開する日やけ止めにおいて、コーセーでは初めて、紙製キューブ型容器を採用したことを明らかにした。これにより、プラスチックで同じ容器を作った場合と比較して、プラスチック使用量を約55%(凸版印刷株式会社による算出)削減できるという。

「紫外線から美と健康を守るプロジェクト」は、幼少期からの紫外線ケアの重要性の認知向上と、ケア習慣の普及を目的として、事業化に向けて取り組んでいる。現在、事業化に先だち、幼保施設等への子ども向け日やけ止めの提供などによる実証実験を行っている。製品の特長としては、「子どもにやさしい」「環境にやさしい」というコンセプトを掲げ、子ども使用テスト済み、紫外線吸収剤不使用、大容量、ディスペンサー仕様の日やけ止めとなる。

紙製容器を採用した日やけ止め

今回、この日やけ止めに、凸版印刷が開発した紙パック容器「キューブパック」を採用することで、プラスチック使用量の削減による「環境にやさしい」容器を実現。紙製容器を採用することは、コーセーでは初めてとなる。同社は、「次世代を担う子どもたちに、紙製容器の日やけ止めの使用を通じて、紫外線ケアの重要性とともに、地球環境保護などサステナビリティの取り組みに関心を持ってもらえることを期待しています」としている。

コーセーグループは、2020年4月に「コーセーサステナビリティプラン」を発表し、代表ブランド「雪肌精」においてプラスチック容器回収プログラムを実施するなど、持続可能な社会、地球環境の保護に向けた取り組みを積極的に推進している。今後も、サプライチェーン全体を通じた環境負荷低減に向け、取り組みを加速していく考えを示している。