ポーラ・オルビスホールディングス(HD)は2月12日に開催した取締役会において、パーソナライズサプリメント(健康食品)およびスキンケアを展開する、トリコ(東京・新宿区)の全株式を取得し、子会社化することについて決議し、同日付で株式譲渡契約を締結した。株式譲渡実行日は、3~4月の予定。

トリコ社は、ユーザー一人一人の肌に合わせたサプリメントやフェイスマスクをカスタマイズし、サブスクリプション形式で提供する「FUJIMI」ブランドを展開するベンチャー企業。ポーラ・オルビスHDのコーポレートベンチャーキャピタル事業における投資先会社であり、本件株式取得以前に発行済株式の 10.56%に当たる 1900 株を保有している。

ポーラ・オルビスHDは、株式の保有を通じてトリコの経営、マーケティング活動やそれに基づく急速な事業成長(直近月商約 2 億円)を間近でモニタリングしてきた。その結果、ウェブサイト上の 20 問程の美容診断結果を基にしたサービスの優位性や、価値観の変化を的確に捉えたブランドや商品、変化への対応力とスピード感、目標に対する高いコミットメント意識といった起業家精神を高く評価。そして、トリコ社の経営陣と意見交換する中で、ポーラ・オルビスHDのグループ傘下に入ることにより、研究開発技術やエビデンスの活用の他、生産、物流面におけるシナジーの発揮が期待でき、トリコの成長をより加速できるとの考えが一致し、本件株式取得について協議を開始した。

一方ポーラ・オルビスHDは、「多様化する美の価値観に応える、個性的なブランドの集合体を目指す」という同社グループの戦略強化につながり、また同社の中長期的な企業価値向上に資すると判断し、株式取得を決断した。

なお、株式譲渡に伴うポーラ・オルビスHDの連結業績に与える影響は現在精査中で、今後、業績予想修正の必要性および公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示する。