ライオンは10月14日、2019年10月から20年9月の1年間で16万7714本のハブラシを回収しリサイクルしたと発表した。同社は、使用済みハブラシを回収してリサイクルする活動「ハブラシリサイクルプログラム」を15年から実施している。

ハブラシは使い続けると毛の弾力がなくなり、毛先が開いたり、汚れを落とす力が2割から4割低下したりすることから、ライオンは「1ヵ月に1度」の交換を推奨している。そして、口腔衛生のために交換したハブラシを貴重な資源として循環させ、「お口にいい」と「環境にもいい」を両立できる仕組みづくりに取り組むため、15 年よりテラサイクルジャパンと提携して「ハブラシリサイクルプログラム」を開始。アジアで初めて、使用済みハブラシを回収し熱溶解の後、再生プラスチックとして植木鉢等にリサイクルをしている。

同プログラムでは、参加希望者が個人・学校・団体などの単位で事前に同プログラムホームページ(https://www.terracycle.com/ja-JP/brigades/habrush)から参加登録し、回収ボックスなどを設置してハブラシを集める。使用済みハブラシが200 本(約2キログラム)以上集まったところで回収、回収量に応じてテラサイクルポイントが付与され、植木鉢等のリサイクル製品への交換や任意のNPO団体・教育機関への寄付に使用することができる。20 年9 月末時点の登録参加者は、学校や医療機関など715 団体で、15 年の開始から累計で73万387 本を回収した。