ライオンは8月31日、本社を現在の東京都墨田区から同台東区へ移転することを明らかにした。これは同日に開催した取締役会で日本郵政不動産と定期建物賃貸借予約契約を締結し、決議されたもので、移転先は日本郵政不動産が開発する大型複合施設「蔵前一丁目開発事業」のオフィス棟。移転時期は、2023年春を予定している。

ライオンは、 2030年に向けた経営ビジョンとして「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を掲げ、ビジョン実現に向け、従業員「多彩な能力の発揮」と「働き方改革」をテーマとする働きがい改革を推進している。近年、在宅勤務やリモート会議など働き方の多様化が進み、従業員の自主性を重んじたワークスタイルへの変革、部門を超えた迅速な連携、従業員が心身共に健康に働ける環境の整備はますます重要となってきている。

そうした中、ライオンは今回の移転により、都内4カ所に分散している同社および一部関係会社を集約し、ライオングループのシナジー効果の追求と 意思決定の迅速化を図るとともに、従業員相互のコミュニケーションを促進し、イノベーションの創出を目指す。また新本社は、多彩な機能を備えたアクティブなオフィス空間とすることで、従業員一人一人の健康と働きがい、生産性の向上を図り、企業価値向上に向けた推進力としていく考えだ。なお、今回の移転に伴う2020年12月期連結業績への影響は軽微としている。