誰もが予期することができなかった新型コロナウイルスの流行で、市場が壊滅的な打撃を受けているなか、インバウンドに頼らずローカル中心の施策を重ねてきたパルファム ジバンシイが3月末までで前年同期比10%前後の減少にとどまっている。
同ブランドでは昨年来、ローカル顧客向けの接客を手厚くするための店頭施策として、指名買いの多いインバウンド向けに「指差しチャート」を導入。インバウンド客を手早く導くことで、ローカル客の満足度を上げることができていた。製品面では早々にリップ カラーの苦戦を見極め、2月半ば以降は目元にフォーカスした発信に切り替えていたことが奏功、マスク着用が一般的となり、マスクに付きにくい新ファンデーション「タン・クチュール・クッション」が人気となったことも追い風となった。リップの代わりに、マスク下でも使えるリップバームを強化し、タッチアップできない時期にフレグランスの紹介を徹底するなど、時流に合わせた動きで堅調に数字を構築してきた。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。