ユニ・チャームは、環境負荷軽減の役割や責任が年々拡大している中、「廃プラスチック“0”・CO₂排出“0”・自然森林破壊“0” 社会の実現」を達成するために、全社の環境重点目標として「環境目標2030」を設定した。

同社の商品の多くは衛生的な日常生活に欠かせない消費財であり、資源の利用や廃棄物発生など地球環境と密接に関係している。一方で、世界中でよりよい商品を提供するためにアジアを中心としてグローバル展開を進めており、環境負荷低減の役割や責任が年々拡大している。

このような中、同社は、環境基本方針、環境行動指針を制定し、全社員で持続可能な社会の実現に向けて「環境負荷低減」と「経済性」の“二つのエコ”の取り組みを推進しているが、今回、10~30年先を見据えた取り組みに向け、2050年ビジョンを策定し、そこに到達するための「環境目標2030」を設定した。

プラスチック問題、気候変動問題、森林破壊といった三つの環境課題を掲げ、それぞれの具体的実施項目と30年の目標を定めた。プラスチック問題対応では、包装材における使用量削減を2016年基準で-30%、石油由来プラスチックフリー商品を10SKKU以上発売、使用済み商品廃棄方法啓発などを発表。気候変動対応では原材料調達時、製造時、使用済み商品廃棄処理時のそれぞれで発生するCO2の削減目標として16年比17%減、同34%減、同26%減をそれぞれ掲げる。森林破壊に加担しないための目標として、認証パルプの拡大や認証パーム油の拡大、使用済み紙おむつリサイクル推進などを実施項目としている。