ビジネスホテルへの影響は甚大だ

一難去ってまた一難。それも皮肉な現象に見舞われているのが、ホテルなどの宿泊施設に備え付けのシャンプーや石鹼などを扱うアメニティ業界だ。昨年、資生堂の撤退で、一時期、品薄状態が続いたアメニティグッズが一転、今度は、新型コロナウイルス感染拡大で、在庫過多に陥っているのだ。

原因は訪日観光客激減によるホテルの稼働率の低下と、各種イベントの中止など自粛のダブルパンチ。日本旅行業協会は新型コロナウイルス感染症の影響により、主要業者が3月に取り扱う国内・海外旅行の金額は前年同月比69%減の1441億円になると予測。約240のホテルが加盟する日本ホテル協会によると、2月の客室稼働率は前年同月比16ポイント減の58%、3月は44ポイント減の32%に低下。加えて国際線の運休・減便が拡大、国内線も急激に減便が拡大した。3月の予約客数は国内線でも55%の水準で低迷している。アパホテルなどのビジネスホテルの中には空室を埋めるために1泊2000~4000円で安売りするところも出ているなど悲惨な状況を呈している。

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