ゲスト 入江明日香(画家|写真左)

ファシリテーター 菊池麻衣子(「パトロンプロジェクト」主宰|写真右)

画家・入江明日香氏の世界観に魅了される人は多い。少女や動物のモティーフが日本の神話のような雰囲気を醸し出すし、日本の手漉き(てすき)和紙に刷った版画をコラージュして、水彩や墨、箔(はく)、胡粉(ごふん)などを活用するという技法もユニーク。現代的な中に和の伝統を感じられるところが魅力的だ。今回は、アートが商品力を高める事例について語ってくれた。

菊池麻衣子(以下、菊池)入江明日香さんは、文化庁新進芸術家海外研修員としてフランスで研鑽を積み、「アートフェア東京」への出品や百貨店での個展などで活躍され、若者や女性のファンも多く、20代のコレクターもいらっしゃいます。企業とのコラボレーション経験も豊富で、ウイスキーラベル、バウムクーヘンやパンのパッケージ、阪急百貨店コンコースウィンドー7面展示、ミュージアムグッズなど多岐にわたっていますが、その中でも大型企画は、やはり2015年の阪急百貨店コンコースウィンドー7面展示でしょうか。

阪急百貨店コンコースウィンドー 7面展示(2015)

入江明日香(以下、入江)そうですね。半年で4メートル×2メートルの絵を7枚ショーウインドウ用に制作して欲しいとの依頼でした。私の技法はもともと時間がかかりますので、到底無理だと思って最初は断ろうとしました。ところが、家族から「こんなに大きなチャンスは、なかなかないので受けたほうがいい」と説得されてチャレンジする事にしました。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン