日本の化粧品事業も時代に合わせた進化が必要

――化粧品業界の潮目が変わってきていますが、どのように分析していますか。

鴫原 中国のEC法の施行や政治的な対立による訪日客の減少など、市場環境の変化は確かに存在します。しかし、重要なのはそれらの変化を大きな問題と捉えることではなく、そうした環境を踏まえた上でどのように業績を作り上げるか考えることです。化粧品業界は、バブルの崩壊やリーマンショックなどの厳しい時代も、女性がもつ化粧行為に対する普遍的ニーズを信じ、それをサポートしているという思いを原動力に切り抜けてきました。2020年の見通しもさまざまな見方がありますがそれに一喜一憂するよりも、将来のために今この時期に何をすべきなのかを考えています。

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