一方、生活者目線での開発も強化している。人間中心設計のアプローチで容器を設計しており、18年9月に発売した「ルックプラス バスタブクレンジング」はその最たる商品だ。風呂掃除で一番手間と身体的負担が大きい「こする」という工程を省略できる画期的なアイテムで、それを実現するため包装技術にも工夫が凝らされている。
具体的には浴槽全体にむらなく洗剤をかけられるよう、一回量を多く噴射できるトリガー式スプレーヤーを開発。タンク増量に伴いトリガーを引くために必要な力が大きくなるため、その負担を軽減するためにレバーを長く設計する、手首を曲げないで使えるように噴射角度を設計し直すなど、生活者の使いやすさも追求した。
新製品の「トップ スーパーNANOX プッシュボトル」も、現行品に対する生活者の声を参考に、全く新たな設計に挑戦している。従来の蓋での計量を省略するためプッシュ式を採用しただけでなく、液だれ防止のため出口部分を上向きに設定する、詰め替え時にどこにでも蓋を置けるよう平らな設計にするなど、これまでの「ちょっとした不満」を解消する新商品だ。
メディアセミナーでは、プレゼンテーションによる説明に加え、環境配慮商品に関するパネル展示や2商品の使いやすさを体験するコーナーを用意。ライオンの容器包装への取り組みがよりわかりやすく理解できる催しとなった。
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