資生堂では、2014年には水・汗に触れても紫外線効果が落ちずに高まる技術を世界で初めて開発するなど、これまでも様々なサンケア技術を開発しているが、これらとあわせ、今回明らかにした新技術を、来春発売の日焼け止め製品から順次応用していき、今後もレジャーや日常生活など様々なシーンでより強力に紫外線から肌を守り、アクティブで自由な生活者のライフスタイルをサポートしていく考えだ。

新技術の開発に伴い、資生堂では同日、汐留オフィスにおいて技術セミナーを実施。開発に携わったグローバルイノベーションセンターの長井宏一研究員が技術を紹介し、デモンストレーションを行った。長井研究員は、「暑さ、汗・水といった様々な過酷条件下においても、紫外線防御効果が落ちるどころかむしろ高まるといった技術を開発。太陽のもとでアクティブに輝く力を皆様にご提供できると思います」と自信を示した。

図1:UVカメラを用いた紫外線防御効果の確認 サンプルを塗布したプレートを太陽に当てUVカメラで撮影

図2:紫外線吸光度による紫外線防御効果の確認 加温前のサンプルの吸光度を100%とした場合、37℃に加温したサンプルの吸光度は約120%に上昇した

 

図3:熱で紫外線防御効果が高まるメカニズム(イメージ図)

図4:晴れた日の屋外における肌表面の温度変化 (資生堂調べ) 太陽で温められた肌表面は気温以上に温度が高く、2分後には37℃を超え、4分後には40℃まで達した。