米国社会には光と影がある。進歩的な米国企業や消費者は「インクルーシブ」を合言葉に社会の多様性を受け入れてきた。かつては女性にターゲットを絞ってきた化粧品ブランドも、いまや男性はもちろんのこと、LGBTや性別にとらわれない若者など、自分らしさを表現するツールとして化粧品を使うすべての人にアプローチし始めている。特に、ジェンダー・ニュートラルなジェネレーションZが頭角を現している。その一方で、米国のLGBTを取り巻く社会環境は、欧州に比べてはるかに保守的で厳しいのも事実だ。それはトランプ政権下で拍車がかかり、例えば、毎年6月は、LGBTの権利と尊厳を訴える期間だが、在外の大使館や領事館などで、LGBTのシンボル「虹色の旗」は掲揚されなかった。社会の分断が進む米国におけるLGBTの化粧品動向を追う。

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