■部門横断で専門性を共有し製造にかかわる全工程を可視化
「お客さまにとってあらゆる面で便利な存在になる」。ケイズが進める事業戦略は、角嶋一幸社長のこの一言に集約されている。容器問屋からスタートした同社は、中身に容器をアジャストするために改良できる体制づくり、充填後に容器の不具合が見つかった際に詰め直せるよう化粧品製造業の免許を取得するなど、顧客の困りごとに対応することを主眼に事業を拡大してきた。
OEM部門においても当初は顧客から委託され、必要なものを提供する、いわゆる従来型のOEMで製造を請け負っていたが、最近では特徴のある開発品が増えてきたこともあり、提案型のODMとして事業を推進。顧客との取り組みに当たっては、時には意見を戦わせながら、顧客と一緒に商品を作り上げていくのがケイズのスタンスだ。ファブレス企業が化粧品分野に参入する際など、安全性や品質管理まで意識が回らない企業も多いが、そうした場合でも取引先のリスクにも配慮した提案を行っている。こうした自社のメリットだけに固執しない、顧客の立場に立って製造を請け負う営業姿勢が信頼を勝ち取っている。
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