リンレイは、3年間ネーミングライツを取得している「区立新宿中央公園」の二カ所のトイレの外装・内装を四季に合わせて年4回のデザイン変更を行ってきたが、3月下旬、1年目のストーリー完結作となる「春」をテーマにしたトイレがオープンした。

「日本のキレイ&TOKYO リンレイトイレ」は、同社と産学共同研究プロジェクト「日本のキレイ」を行っている多摩美術大学と共同でデザインしたトイレ。「また訪れたくなるような、わくわくするトイレ」を目指し、デザイン面・衛生面の両面から美観を保つことに努めている。

水の広場に設置されているトイレは日本ならではの美しさを表した和柄を、ちびっこ広場トイレは洗剤の泡とアルパカをモチーフにしたキャラクター「アワパカ」をコンセプトにデザインを設計。1年目の完結作となる今回は、贈り物と楽しげな春の様子をコンセプトにしたデザインが描かれている。

1年間を通してデザインを行ってきた多摩美術大学の学生は「由緒ある和柄を用いた『美しい日本の四季』というコンセプトのもと、1年間取り組みました。夏、秋、冬、春と異なるアプローチでデザインを展開し、唯一無二の魅力的な空間を創りだせたのではないでしょうか。1年間、新宿中央公園の四季を彩ることが出来て幸せでした。これからもリンレイトイレが多くの人に愛され続けることを願っています」とコメント。また、この施策を推進してきた担当者は「初の試みとなった新宿中央公園トイレ企画。悪いイメージを持つ公衆トイレを『キレイ』『楽しい』『明るい』『衛生的』といった、誰もが『また訪れたくなるような、わくわくするトイレ』にするために学生と切磋琢磨して1年間進めてまいりました。その甲斐もあり、来園者の方々には『トイレ内が明るくなった』『可愛くて入りやすい』など多くの嬉しいお声をいただいており、我々が目標としていた『また訪れたくなるようなワクワクするトイレ』にすることが出来たと実感しております。2年目は更に皆様にワクワクしていただけるようなデザインや企画を考えておりますので、どうぞお楽しみに」と1年間を振り返るとともに、2年目への意欲を示している。