花王は、サプライチェーンを含む製品全体を通じて気候変動対策を考え、温室効果ガス排出量の削減活動を実施していることが評価され、国際NPOであるCDPから「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー・ボード」に2年連続で選定された。

この評価は、従来からのCDPプログラムである「気候変動」における質問項目において、サプライチェーンという観点で改善していくために開始されたもので、世界3300社超を対象に、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量削減やリスク低減活動への取り組みを調査・評価している。花王は、サプライヤーに対する働きかけについて高い評価を得た企業として「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー・ボード」に選定された。なお今年は128社が選ばれ、うち、日本企業は花王を含め15社となっている。

同社は、2009年に「花王 環境宣言」を発表し、2020年中期目標のひとつとして、「ライフサイクル全体におけるCO2排出量を05年比で35%削減する」ことを目標にするなど、ESG(環境、社会、ガバナンス)活動の注力テーマのひとつに気候変動対策を掲げ、環境負荷ゼロの暮らしの実現に向けて活動を進めている。

花王グループは今後も、ビジネスパートナーであるサプライヤーと、気候変動、水や森林に関するリスクと機会について理解を深め、製品のライフサイクルにおけるCO2排出量の削減を行なうことで、持続可能な社会の構築をめざすとともに、広く社会全体と連携した環境活動を通じて、社会のサステナビリティ(持続可能性)への貢献をめざしていく考えだ。