ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業は、毛穴の目立ちやすさの要因について30~40代の女性を対象としたアンケートデータを解析した結果、①心理的ストレス(イライラ)を感じている人は、毛穴が目立ちやすいこと②肌トラブルを起こしやすい人は、毛穴が目立ちやすいこと――を発見した。心理的ストレスは肌に悪影響を与えると言われていることから、イライラによる心理的ストレスが肌トラブルの原因のひとつとなり、毛穴を目立たせている可能性が考えられる。
今回の調査では、まず30~40 代の女性を対象に、毛穴目立ちを評価(基準画像をもとに、頬の毛穴を目視評価にてスコア化)。同じ女性に「ここ 1、2 カ月の『イライラ』の有無」についてアンケート調査し、毛穴目立ちとの関連性について解析した。その結果、イライラを感じていた人は、毛穴が目立っており、これによりイライラに代表される心理的ストレスが、毛穴を目立たせる一因となっている可能性が明らかとなった。
また、心理的ストレスは、肌のバリア機能を低下させ、敏感でトラブルを起こしやすい肌状態にしてしまうと言われているため、同じ女性を対象に「ここ 1、2 年での肌トラブルの頻度」についてもアンケート調査を実施。毛穴の目立ちとの関連性について解析したところ、肌トラブルを起こしていた人は、実際に毛穴が目立っていたことがわかった。これらのことから、心理的ストレスが肌トラブルを引き起こすことで毛穴の目立ちを加速させている可能性が推測される。
一般的には、毛穴が目立つ原因として皮脂分泌量の多さが挙げられるが、同社は今回の結果から、心理的ストレスや、それに伴うバリア機能の低下も毛穴を目立たせている可能性があることを見出した。毛穴目立ちの解消には、心理的ストレスの原因を除くことはもちろん、バリア機能をしっかりと保つことも効果的であると考えられるため、バリア機能のケアのため、十分な保湿や肌に優しい敏感肌用洗浄料を使用することが有効である。これら知見は、今後ポーラ・オルビスグループの製品に活用していく予定だ。