UBM Asiaが、2019年5月2~4日の3日間、タイ・バンコクのBITECにおいてASEANbeauty 2019を開催する。

19年開催で5回を数える同展示会は、ASEAN最大の美容・健康関連商品の展示会。細心のビューティ商品を世界に発表する絶好の場となる。特にASEANに絞ってターゲティングするには最適の展示会だ。

それに先立ち、同展示会の日本総代理店であるビッグビートが11月29日に東京・赤坂のホテルニューオータニにおいて、「タイのビューティーマーケットで成功するために」と題し、出展セミナーを開催した。

セミナーの冒頭、UBM Asiaのアンナ・ウィチャウェグループディレクターが「今、なぜASEANbeautyは注目されているのか?」と題し、数ある東南アジアのビューティショーのなかでASEANbeautyだけが、質、量ともに成長している背景、その魅力と可能性について説明。18年にタイのビューティ市場は8570億円規模に達すると推計され、一人当たりの美容・パーソナルケアに対する支出額は17年から22年までに30%増加することが見込まれる。その理由はオンラインメディアの影響が大きく、自分のイメージや外見、内面も含め健康的でいること、そのために化粧品のニーズも高まっていることを明らかにした。

また、ASEAN最大と言われるタイのビューティーマーケットのポテンシャルを化粧品OEMメーカーに長年携わってきたクオリティプラスエステティックインターナショナルのワットポン・パニセッタコーンマネージングディレクターが「なぜタイのビューティーマーケットは成長し続けているのか?」のテーマで講演。パニセッタコーンマネージングディレクターは、タイの化粧品業界におけるブランドが抱える課題、日本のブランドがタイ市場に進出する際に競争優位性をどう確保すべきかなどについて語った。急激に成長しているタイの化粧品市場においては競争が激化しており、そのなかで生き残るためにビジネスはタイ市場の特性に合わせてローカライズする必要があること、多くの企業が26~35歳の年齢層、中間所得層をターゲティングしており、同じターゲットに向けて商品を届けようとするにはより厳しい競争にさらされることなどを紹介した。

最後に「日本の化粧品の魅力はどこにあるのか?」の演題でジャパンレコメンドアンバサダーのキラリスタ氏が講演。現在タイの女性が求めている化粧品とその理由、日本の化粧品の魅力をどう伝え、同購買に結びつけるのかを自身の経験をもとに語った。

ビッグビートは、主にIT業界、インターネット業界、テクノロジー業界の企業に対し、経営課題を解決するパートナーとしてマーケティングコミュニケーションを支援する企業。18年1月にタイ・バンコクに現地法人を設立し、日本企業のASEANにおけるマーケティング支援も行っている。

なお、セミナーの様子をまとめた動画が公開されている。

https://www.youtube.com/watch?v=BhArrUrfzTs&feature=youtu.be