国際評論家
謝 憲文(しゃ・けんぶん)


 

減速傾向に転じた化粧品市場

中国国家統計局によると、18年1〜11月の全国消費財小売総額は34兆5093億元で、前年同期に比べて9.1%増えた。そのうち、全国の化粧品小売額は前年同期比10.5%増の2375億元となっており、全国の消費財売上伸び率と化粧品売上伸び率はそれぞれ前年同期より1.1ポイント、3ポイント減少した。注目すべきは、消費市場の減速傾向が続く中で、化粧品小売市場も17年の拡大ムードから一転し、改めて足元を見直すことになった年だったことだ。

18年の全国化粧品月別売上伸び率を見ると、3月の22.7%をピークに減少に転じ、4月は15.1%、5月はさらに10.3%に下降した。そして6月は前月より1.2ポイント増の11.5%になったものの、6月は再び減少に転じ、11月まで減少傾向が続いている。看過できないのは、7月に17年5月から記録した14カ月連続の2桁売上伸び率が止まったことだ。7〜10月はそれぞれ7.8%、7.8%、7.7%、6.4%で、11月は4.4%まで落ち込み(図1)、過去の最低値を記録した。

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