マンダムは、ヘアスタイリング分野において、毛髪の細毛化という加齢変化に対応した新技術の開発に成功した。マンダムによると、現在、52.2%のミドル男性がヘアワックスを使用して整髪を行っているが、多くのミドル男性が、「若い頃に比べてヘアスタイルのセット・維持がしづらくなった」という加齢に伴う変化を感じているという。
この変化が加齢による毛髪の細毛化に関係していると考え、細い毛髪を用いてヘアスタイルが崩れる原因を検証したところ、「結晶性の高い整髪成分」が原因であることを発見。一般的なハード系ヘアワックスのように「結晶性の高い整髪成分」を高配合し、部分的に整髪成分の付着量が多い箇所を作って毛髪同士の接着を強固にすると、細毛は重さに耐え切れず形状が崩れてしまうため、細毛での整髪に対しては整髪成分を均一に塗布することが有効だということを明らかにした。
そこでマンダムは、「結晶性の高い整髪成分」に対する「結晶性の低い整髪成分」の配合比率を最適化することで、付着量の多い箇所を作らずに、櫛なしでも容易に整髪成分を均一塗布できる技術を開発。細い毛髪でもヘアスタイルをしっかりセットし、長時間維持できるヘアワックスを実現可能とした。マンダムでは、この技術を今後の製品開発に応用していく予定だ。