日本メナード化粧品が2025年7月に全国の20~70代女性738人を対象にインターネットを通じて目もとの加齢変化に関する意識調査を行った結果、「まぶたのタルミ」「目尻が垂れてきた」「目の下のタルミ」「目の開きが小さくなった」といった目もとの形状に関する悩みが40代以降で顕著に増加することが分かった(図1)。
実際の変化をとらえるため、20~60代女性の全顔画像から顔の特徴点を抽出し、加齢による目もとの形状変化を解析した。その結果、加齢に伴い、目の面積や縦幅の減少、角度の低下が確認された(図2)。さらに、皮膚表面の凹凸形状を測定したところ、加齢とともに目の下のくぼみが深くなることも分かった(図3)。
これらの結果から、加齢によって目が小さくなり、まぶたや目尻が垂れ、目の下のタルミが目立つようになることが判明した。つまり、意識調査で多くの女性が感じていた目もとの加齢変化が、実際の形状変化としても確認された。
目もとの加齢変化を引き起こす要因として「重力」に着目し、皮膚への影響を検証した。20~60代の女性を対象に、座った状態と仰向けの状態で顔の皮膚表面の凹凸形状を測定し、重力のかかり方の違いによる目もとと頬の変化を解析したところ、目もとは頬と比べて皮膚の体積変化が大きく、重力による局所的な歪みが生じやすいことが分かった(図4)。
目もとは頬よりも皮膚が薄く、さらに、まばたきなどでよく動く部分と動きにくい部分が混在する複雑な構造だ。そのため、重力の影響を均一に受けにくく、局所的な歪みが生じやすいと考えられる。さらに、この歪みは目尻や目の下だけでなく、目もとの広い範囲に及ぶ。このことから、重力による局所的な歪みが、目もと特有の加齢変化に関与している可能性が考えられる。
これらの結果から、目もとのエイジングケアでは、目尻や目の下などの部分的なケアだけでなく、「ゴーグルゾーン」と呼ばれる目もと全体を包括的にケアすることが重要といえる(図5)。本研究の成果は第31回日本顔学会大会(フォーラム顔学2026)にて発表した。


























