ユニ・チャームは、2026年秋より同社のペットケア事業における新たなブランド戦略を始動する。これまで「グランデリ」ブランドの一ラインナップとして展開していた「グランデリ フレシャス」を、単独のマスターブランド「フレシャス」へと昇華させる。今後は既存の製品群も順次この新ブランドへ移行し、従来の愛犬向けだけでなく、新たに愛猫向け製品も展開。ペットを家族や対等なパートナーとして捉える飼い主の意識の変化に応え、体と心を満たす新たな価値提供を目指す。

マスターブランド化し、新たな価値提案を進める

今回のブランド刷新と市場参入は、ユニ・チャームが掲げる「ペットとの共生社会」を、食の側面から深化させることになる。開発部門が込めた「愛犬・愛猫の心と体を満たす」という思いを、新たな冷凍フードの体験を通じて、全国の飼い主へと届ける。同社は、これら一連の製品を通じて、ペットフードの新たなプレミアム領域を創造し、市場の活性化をけん引する構えだ。

新ブランドの第1弾として、9月1日に二つの新製品を投入する。一つは、ペットフード市場で急成長を遂げている冷凍フードカテゴリーへの本格参入となる「フレシャス フローズン」(4種・50㌘・498円:編集部調べ)だ。同品は、人間用食品の製造基準を満たしたヒューマングレードの素材のみを使用。そのこだわりは原料調達にも及び、有機野菜やミールキットで知られるオイシックスが提供する「みつもち豚」を一部の原料に採用している。最大の特徴は、素材の旨味と栄養を逃さない「スチーム加熱」に、急速冷凍を組み合わせた製法にある。これにより、家庭で解凍するだけで、まるで作りたてのような鮮度と食感を実現した。容量も飼い主の利便性を考慮し、1日分を使い切れる50㌘の個包装パックを採用。日常の食事に彩りを添える一品として提案する。

ユニ・チャームが冷凍フード市場へ参入する背景には、ペットの健康意識の高まりと、食事を通じて愛犬・愛猫に「喜び」を与えたいという心理的ニーズの拡大がある。冷凍フード市場は、従来のイベント需要から日常的なトッピング需要へと転換期を迎えており、同社はこのポテンシャルに勝機を見出す。

店頭陳列については、小売店との綿密な連携を図る。冷凍フード単体では認知が広がりにくいという課題に対し、ドライフードと同じ棚での併設を小売業者に積極的に提案。冷凍庫の設置場所という課題に対しても、既存のペット用品売場や、通電環境が整いやすいアクア用品売場付近への配置を検討するなど、小売業者の環境に応じた柔軟な運用を進める。また、低温物流体制を構築し、製品と冷凍庫をセットで提案することで、店頭での出会いの機会を最大化する戦略だ。

もう一つの主軸となるのが、プレミアムドライフード「フレシャス リアルクラフト」である。主食マーケットの最大カテゴリーであるドライフードにおいても、さらなる付加価値を追求した。主原料には厳選した生チキンを使用し、高タンパクな設計を実現。さらに、腸内環境をサポートするビフィズス菌を配合したほか、フリーズドライやエアドライ加工した素材そのものをトッピングとして加えることで、飼い主が視覚的にも「愛犬が喜んでいる」と実感できる工夫を凝らした。酸化を防ぐアルミ蒸着フィルムの小分け包装と脱酸素剤を併用し、開けたての美味しさを維持する。成犬用としてチキン入り、ビーフ入り、サーモン入り、白身魚入りの4種を展開し、150㌘のお試しパック(498円:同)と1㌔㌘(2680円前後:同)を取りそろえる。

従来品から品質をさらに高める