フジシングループは2月10日、「WINNER’S FORUM 2026」を開催し、創業70周年という節目を迎えて新たな成長戦略を打ち出した。1956年の創業以来、「理美容を通じて人生を美しくする」という理念のもと、サロンの繁盛づくりを支援してきた同社は次なる飛躍を目指す姿勢を力強く示した。
代表取締役社長の遠藤一徳氏は、生成AIをはじめとするテクノロジーの進化、労働力不足や人件費上昇などの社会課題に触れながら、「従来の枠組みにとらわれない発想が求められている」と強調。そのうえで2026年のグループテーマを「グロースマインドセット(成長型マインドセット)」と定めた。能力は努力や学習によって伸ばせるという信念のもと、困難を成長の機会と捉え挑戦を続ける姿勢を、組織全体で共有していく方針だ。
具体策として掲げたのが四つの柱である。第一に「教育サポート」。経営・技術・育成を軸とした各種セミナーの充実に加え、新人美容師向けの年間育成プログラムを新設し、サロンの教育負担軽減と早期戦力化を図る。オーナー向けの経営セミナーも組み込み、人が育つ組織づくりを後押しする。
第二は「きゅうじんサポート」。採用と定着の両面から組織づくりを支援する長期型セミナーや、学生とサロンをつなぐ新たなPRサービスを展開。人材確保が経営課題となる中、持続的成長を実現する人事基盤の構築を支える。
第三は「トレンドインサイトの共有」。最新商品や技術情報を発信するデジタルプラットフォームの整備に加え、集客データを分析しエリア特性に応じた戦略立案を支援するツールを導入。データに基づく提案力を高めることで、サロンの経営視座を引き上げる。
そして第四が「高付加価値の提案」。髪質改善メニューの深化や韓国コスメカテゴリーの拡充など、単なるコスト対応ではなく、生産性向上と収益最大化を見据えた商材提案を推進する。
会の後半には創業70周年記念講演として原田教育研究所の原田隆史社長を講師に「人が輝く、組織が育つ〜パフォーマンスの向上と幸せを導くマネージメント〜」を実施。グロースマインドセットにつながる具体的な取り組みについての講演を行った。★
月刊『国際商業』2026年04月号掲載
























