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※:2026年3月27日開催予定の第84回定時株主総会における承認および総会終了後の取締役会において正式に決定する予定
課題を解決し成長する体制づくり
――2026年1月にコーセーホールディングス(HD)が発足しました。どのような思惑があるのでしょうか。
小林 かなり前から私は大きな組織改革を考えていたんですよ。私が社長に就いた2007年、収益構造や経営管理、組織のあり方などに課題があり、08年から守りの改革に着手せざるを得なかった。そして経営効率化と基盤強化を成し遂げた後、11年から攻めの改革に転じました。今年は社長就任から20年目ですが、再び経営のひずみが生まれています。社会や市場は大きく変化しているのに、競合他社に比べて好調な業績が続き、どこかに慢心があって、抜本的な改革に取り組めないまま今に至ってしまったことが最大の原因です。今回のHD化の狙いは、守りの改革と攻めの改革を同時に進めることにあります。オーナー経営のメリットは中長期視点で戦略を考えられることで、ブランドビジネスである化粧品事業に適しています。ですから、私がグループ全体の求心力を高め、全体の舵取り役を担う。澁澤(宏一社長兼グループCOO)はオーナー経営が生む強い幹を使って組織の遠心力を生み出し、ビジネスを推進する役割を担います。コーセーHDの取締役副社長に小林章一(アルビオン社長)、専務取締役に小林孝雄(コーセーコスメポート社長、コーセー副社長)、マーケティング統括部門ラグジュアリーブランド事業グループ統括グループ長に小林勇介(コーセー常務、アルビオン副社長)が就きました。これまでにないオーナー経営のメリットが有機的に結び付く体制は、新しい競争力を創出すると期待しています。
澁澤 コーセーHDが保有する多種多様なブランドには尖った個性があります。その価値を最大化し売り上げと利益を稼げるようにサポートをするのがHD本社の責務です。例えば、コンシューマーブランド領域ではコーセーのコンシューマーブランド事業部とコーセーコスメポート、ラグジュアリーブランド領域ではコーセーのコスメデコルテやアディクション、ジルスチュアート、これはアルビオンの顧客層が非常に近い。共通化できる点は協力し、競争すべき点は切磋琢磨する。このようなシナジーを生み出していきたい。すでに動きは活発化しており、免税事業はコーセー、アルビオン、パンピューリ、タルトが一緒に展示会に出展し、世界各地の空港免税売り場の獲得に動いています。コンセプトの異なる高級ブランド群を擁することで、コーセーHDの交渉力が格段に高まっています。また、25年を振り返ると、コスメデコルテのCMで、米国MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が顔の前で親指と人差し指をスライドさせるポーズを行いました。それがチーム内のセレブレーションのパフォーマンスに採用されると、「DECORTÉポーズ」として日本国内で大きく取り上げられ、商品の売れ行きが上がったのはもちろん、企業イメージも向上しました。このような成果があった半面、セキュリティ対策やEC強化、AI活用、グローバル事業の加速などは喫緊の課題と位置付けています。
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