全国化粧品小売協同組合連合会(全粧協)は、資生堂のPOSレジシステム「S-CORE」におけるハード提供廃止を受け、化粧品専門店向けの新たなPOSレジシステムをスマレジと共同開発した。2025年12月10日に「スマレジ・全粧協プラン」をオンラインメディア説明会で公表した。
今回の取り組みは、同年8月に資生堂の新専門店政策の一環としてS-COREのアプリ提供による無償化、ハード提供廃止が明らかとなったことが発端である。全粧協は、レジシステム切り替えに際して、①初期投資の重さ②店頭作業の煩雑化につながるダブルスキャン問題③商品マスタ登録に伴う作業量――という三つの課題を認識。これらを解決するには、業界として統一的に活用できるシステムの導入が不可欠であると判断した。
そこで、組合員をはじめとする化粧品専門店が導入しやすく、かつ継続的に使い続けられるPOSレジシステムを模索。多業種で導入実績のあるPOSレジとして、リクルートが提供する「Air レジ」とスマレジを比較検証した。その結果、加盟店およびメーカー双方の利便性、メーカー連動を前提とした拡張性、設置・ヘルプサポート体制、機器のサブスクリプション提供など、専門店運営に必要な機能と仕組みを備えている点を評価し、スマレジの採用を決定した。
その後、スマレジとの協議を重ね、組合員に限らず、すべての化粧品専門店を対象とした新プラン「全粧協プラン」を構築した。プランは、スタンダード(月額4100円〜)、プレミアムプラス(同1万2900円〜)、リテールビジネス(同1万9500円〜)の三種類。いずれのプランも、スタンド付きiPad、キャッシュドロア、レシートプリンタ、バーコードリーダーの4点からなる周辺機器料のリース料4100円に、1店舗当たりのソフトウェア利用料(スタンダード0円、プレミアムプラス8800円、リテールビジネス1万5400円)が加算される仕組みである。
スタンダードは、商品名印字なしの簡易レジプランで、サポートはメール対応に限定される。一方、プレミアムプラスはシングルスキャンに対応した標準プラン、リテールビジネスは高度な在庫管理機能を備えた充実プランとなっている。両プランにはコールセンターによるサポートがつく。
説明会で登壇したHIROSEYA(岐阜・社名:光広)の広瀬史貴委員は、「新POSレジシステムの導入は、単なる設備更新にとどまらず、業界全体のDXを促進する重要な機会である」と強調した。全粧協は今後、26年1月14日、21日、29日、2月5日の計4回にわたり、化粧品専門店向け説明会を開催し、「スマレジ・全粧協プラン」の認知と理解を一層深めていく方針である。★
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月刊『国際商業』2026年02月号掲載





















