Kenvue(ケンビュー)が展開するマウスウォッシュブランド「リステリン」の新商品がヒットしている。同ブランドは1895年に誕生した世界初の口内洗浄液で、日本には1985年に上陸。それから半世紀で国内市場売り上げトップの地位を築いた(※)。主力シリーズ「トータルケア」が売り上げの大半を稼いでいるが、人口減の日本市場で勝ち抜くために、1人当たり単価を上げる高付加価値化戦略を強化中で、その一環として、2025年9月1日に「リステリン プロケア 歯石・歯垢予防」を発売した。1000ミリリットルで約1400円(編集部調べ)と高価格帯だが、初速は好調な滑り出しで「今後は歯周病や口臭などに特化した商品を投入していきたい」と同社の浅沼愛里リステリンブランドマネージャーは意気込んでいる。
※:インテージSRI+、マウスウォッシュ市場、2024年1〜12月、主要シリーズ別金額シェア
プロケアの成功要因は、歯石と歯垢を同時にケアする日本唯一の機能性を実現したことだ。歯石とは、細菌と代謝物のかたまりである歯垢が硬く石灰化したものである。ケンビューは日本で初めて塩化亜鉛(ZnCl2)を有効成分に採用し「歯石の沈着を防ぐ」効能を取得。さらに歯肉炎の原因になる口内の悪玉菌を殺菌し、歯垢の沈着を予防する4種類のエッセンシャルオイル(チモール、L-メントール、1,8-シネオール、サリチル酸メチル)を配合することで、歯石と歯垢の同時ケアを実現した。「予防歯科発想の口腔ケアでターゲット層の期待に応えます」と浅沼ブランドマネージャーは説明する。
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