お口年齢ケアの提案で顧客基盤を強くする
狙うのはシェア奪還。アース製薬は38年ぶりに、洗口液「モンダミン」の全面リニューアルに踏み切った。コンセプトを「お口の健康を守る」から「お口年齢ケア」に変更し、ブランドロゴを一新。2025年8月20日発売の新商品は既存客だけでなく、若年層の新客獲得にも結びついている。同社新価値創造本部ブランドイノベーション部の大黒佑介課長は「モンダミンの市場シェアは約20%。最盛期は2位でしたが、いまは4位になっています。ですから課題を洗い出し、抜本的に改善しました。アース製薬の強みである営業力を生かし、洗口液市場を攻めます」と意気込みを語る。
1987年誕生のモンダミンは、タレントの井森美幸を起用したテレビCMで流したキャッチコピー「お口、クチュクチュ、モンダミン」が一世を風靡した。当時は日本に洗口液の使用習慣がなく、モンダミンのキャッチコピーを聞いて洗口液の機能や使用方法を知った人は多い。それだけにその時からのヘビーユーザーが多く、顧客の年齢は50代後半以降が大半になっている。若年層獲得に苦戦したのは、38年前のイメージを引きずり、デザインが古臭いと敬遠されたからだ。
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