美と健康の商品、サービスを生む「ハリウッド」の牛山大輔CEO、子どもの可能性(未来)をクリエイトするベビー・子ども関連企業「ファミリア」の岡崎忠彦社長は、驚くほど共通点が多い。祖母が創業者で、自身は3代目。年齢は同じで、米国での就労経験もあり、同時代を走り続けている。クリエイティブのプロセスを楽しむ好奇心と行動力を持ち、アートやデザインを愛するところも似ている。2025年、ハリウッドは創業100周年、ファミリアは創業75周年の節目を迎えた。公私の垣根を取り払い、広く深く交流する両社トップに経営哲学を語り合ってもらった。

好奇心は人間の土台

――二人は、どのように出会ったのでしょうか。

牛山 もともと従弟が知り合いだったんですが、私たちの交流は、書家の個展に足を運んだ時にご挨拶したのが始まりでした。互いに祖母から強い影響を受けたことはもちろんですが、岡崎さんは米国の美術学校を卒業し、グラフィックデザイナーとして活躍した経験を持ち、クリエイティブに対する考え方が非常に近い。すぐに意気投合して、頻繁に会うようになりました。

岡崎 僕は、既成概念にとらわれず、行動し続ける人との出会いを大切にしているんです。経営者として同業他社を知ることは必要でしょうが、それ以上に、独特の感性を持っている人、突拍子もない発想を持ち具現化する人と交流すると、ビジネスに関するインスピレーションが湧いてくる。世界中の多様な価値観に触れている牛山さんとの交流も刺激が多い。だから、語り合う機会が自然と増えたのだと思いますよ。

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