再春館製薬所は、体験型ミニセミナー「漢方発想のススメ vol.2」を2025年10月16日に東京・赤坂において開催した。今回のセミナーでは、テーマに〝四季が二季化する時代の不調に負けない適応力〜打ち手となる、漢方流「ポジティブリズム」セルフケア術〜〟に設定。セミナーでは、漢方医である芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長を招き、昨今の異常気象の状況やそれによって起きている事象を紐解き、どういった対処が必要かを伝えた。

セミナーは2部で構成。第一部では「日本の疲労状況に対する〝自己回復力〟と、漢方発想を用いた〝ライフハック〟術」のテーマで再春館製薬所研究開発部の大賀勇人氏が登壇。日本における疲労の実態を紹介し、その要因の一つとして「睡眠不足」をあげ、これにより引き起こされる経済的な損失などを紹介。さらにもう一つのキーワードとして「生体リズム」の乱れをあげ、夜型生活の影響や不規則な食事生活の影響により引き起こされる健康上のリスクを伝え、その解決策の一つとして漢方理念を知り、自己回復力を高めるコツを伝えた。

第二部では今津院長が、「四季が二季化する時代」について講演。季節の変わり目による体調への影響を伝えるとともに、近年の気候変動、特に、例年以上に猛暑日が続いた25年は、残暑の影響で9〜10月頃は疲労が蓄積し(いわゆる夏バテ)、体調を崩しやすく、注意が必要であることを示した。こうした説明ののち、五味子茶体験、肌診断体験を実施し、セミナー参加者一人一人の現在の健康状態の傾向を示し、改善するためのヒントを伝えた。

漢方発想の体験を通じ季節と体調の関わりを紐解いた

月刊『国際商業』2025年12月号掲載