コーセーマルホファーマがOTC(一般用医薬品)領域に新規参入した。同社は化粧品メーカーのコーセーと医薬品メーカーのマルホが2019年に設立した合弁会社だ。設立翌年にマルホが国内一貫生産するヘパリン類似物質を唯一配合したスキンケア「カルテHD」を発売し、2桁成長を持続。満を持してOTCの「ヒフニック」を25年9月16日に一部ドラッグストアにて発売し、敏感肌や乾燥肌に悩む生活者へのアプローチを強化する。同社の本田英二社長は「化粧品とOTCの相乗効果により、2桁成長を続ける」と意気込んでいる。
25年9月11日には、新製品発表会を開催した。カルテHDと共にヒフニックを展示し、独自のテクスチャーなどの特徴について紹介した。
ヒフニックは、早く治したい肌の乾燥に悩む人に、いつもと違うつらい症状を早く治してほしい、つらい乾燥に悩まず過ごしてほしいという思いから生まれたブランドだ。そのポイントは三つ。①一般用医薬品として唯一、製造販売元のマルホにて国内一貫製造されたヘパリン類似物質を配合していること②治療を継続しやすいこだわりの使い心地③治療効果を発揮するための正しい情報発信――だ。
コーセーマルホファーマは、乾燥肌や肌荒れの症状があっても医療機関の受診に至らず、症状が改善されない人が5500万人のうち70%いることに着目。この状況を踏まえ、セルフメディケーションが推進される昨今、ヒフニックの発売により一人一人の肌に関する悩みに幅広く貢献することが可能になる。
広い範囲に塗りやすく、べたつかないジュレタイプの「メディカルC.HDL」と、うるおいをしっかり包み込み密着・保護するクリームタイプの「メディカルC.HDクリーム」の2種類を展開。乾皮症、手指のあれなどの皮膚の諸症状に効果を有する。ヘパリン類似物質の保水(皮膚バリア機能改善)・抗炎症・血行促進作用により、肌表面の水分が蒸発するのを防ぎ、肌をうるおいのある状態に保つ。無香料・無着色・アルコールフリー。