季節要因と使用者拡大 二つの課題を乗り越える

高機能スキンケアブランド「カルテHD」(コーセーマルホファーマ)が再び成長軌道に乗り始めた。2020年9月16日の発売から、わずか3カ月で出荷数は100万個を突破。その1年半後には400万個を超え、コロナ下の大ヒット商品になった。しかし、その後の売れ行きは安定したものの、ピーク時を上回ることはなかった。それが23年は前年比15%増と成長を続け、過去最高の実績を出している。「カルテHD」は、課題を一つ一つクリアし、攻勢の狼煙を上げている。

「カルテHD」成長の原動力は、医薬品メーカーのマルホが唯一外部提供する保水有効成分「ヘパリン類似物質HD」とコーセーの化粧品製剤技術を融合し、高い保湿効果と心地よい使用感を実現していることだ。ダーマコスメとはうたっていないが、医薬品由来の皮膚科学に基づくケアとキュアを両立するイメージが生活者に広がり、化粧水や乳液、ハンドクリームなどのヒット商品を連発した。

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