テクノロジー・イノベーションをテーマとするビバテック(VivaTech、9回目)が、6月11日から4日間、パリで開催された。国際見本市といえば、CES(家電@ラスベガス)、コスモプロフ(化粧品@ボローニャ)というように、従来は、業界ごとに開催されてきた。しかし、今では、AIやGXなどの最先端技術が、全産業分野で求められ、そのスピードがあまりに速いために、開発を待って自社製品やサービスに取り込んでいたのでは間に合わなくなっている。いかにして有望なイノベーションの芽を世界中から見つけ出し、リアルタイムでいち早くビジネスに生かすかが問われる。

その会場で、世界中の見本市を渡り歩くコンサルタントの旧友にばったり出会った。その彼女が興奮気味に言う。「ビバテック、すごい。ここで新しい何かが生まれるって感じ。インターネット創世期のようなエネルギーがみなぎっている」と。トランプ・アメリカが右往左往する中、GAFAも、NVIDIA(エヌヴィディア)も、テスラはもちろん、フランスを代表するSNCF(国鉄)、エンジー(エネルギー大手)、ラ・ポスト(郵政公社)、製薬大手のサノフィ、それにLVMHもロレアルも出そろい、ステージにはマクロン大統領まで登壇。産業分野30以上から4000を超える企業が出展し、50超の国別スタンド、1万4000以上のスタートアップ、3600以上の投資家が結集。超大企業から一匹狼の若き研究者まで、世界中から一同に会してイノベーションを生もうとする――そんな熱気に包まれた。


目を引くビジュアルは独自のコンテンツラボCreAItechが大活躍
写真左:©Fréderique Toulet -Sixtine、写真右:©Kurita

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