中国で毎年6月に行われるビッグセール「618」が終わった。プラットフォーム各社は詳細な実績を公表していないが、市場データ会社の星図数据は前年比15.2%増の8556億元(1元=20円、1兆7111億円)と発表。中国消費は底を打ち、回復に転じたと報じるニュースが多いが、実態は少し複雑なようだ。
2025年の618は、一段とセール期間が延びた。例えば、Tmallなどのプラットフォームを展開するアリババはプレセールを5月13日に開始。セール期間は1カ月以上になった。「これでは前年比の数字は意味を成さない」と現地メーカー幹部は指摘。しかも中国政府が消費刺激策として補助金を用意。対象は自動車、家電、IT機器などで、いずれも618の生みの親、ジンドンが強いカテゴリーだ。追い風が吹いたジンドンはGMV(流通総額)が拡大したという。
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