人用紙おむつのリサイクル技術を応用
サステナビリティ重視の流れは、ペット分野にも及んでいる。特に排泄関連の商品は、使用頻度が高く、消費量も多い。高機能性と環境負担低減の両立を望むニーズは高まるばかりだ。ここに先手を打っているのは、ユニ・チャーム。2015年に始めたオゾン処理技術によって人用の使用済み紙おむつを水平リサイクルする「RefF(リーフ)プロジェクト」は、25年4月30日時点の実績が546万枚に到達。同プロジェクトで得たノウハウをペットビジネスに水平展開し、環境意識の高い顧客層を取り込み始めている。
24年4月発売の「デオトイレ 消臭・抗菌シートRefF」は、ニオイ菌を99.9%抑える銀イオンを配合し、ペットが用を足すシステムトイレにセットしてから1週間も交換不要だ。ペットの家族化が進み、室内飼いが一般化している上に、ワンルームなどの狭い居住スペースでペットを飼う人が増加。生活空間にペットの臭いが広がるのを気にする飼い主は多くなっている。さらにペットと触れ合う時間は増やしたいが、お世話の手間は減らしたい。この飼い主の本音を解決しつつ、環境配慮にも貢献できるのが、「デオトイレ 消臭・抗菌シートRefF」である。同社グローバルペットケアマーケティング本部ジャパンブランドマネジメント部の歌川ちひろアシスタントブランドマネージャーは、「従来品で支持を得ていた高い消臭力と、タイパを含む簡便性がそのまま評価されている」と手応えを語る。
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