2025年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年中は、弊社並びに弊社商品に対し、格別なご高配を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。
2024年は、1月1日に石川県能登地方を震源とする地震、2日には羽田空港での衝突事故という波乱の幕開けとなりました。その後も各地で地震や大雨などの自然災害が発生したほか、「春“夏夏”秋冬」といわれるような長く厳しい暑さも続き、自然の脅威を実感した1年でした。これらの災害で被害を受けられた皆さまに対し、心からお見舞い申し上げます。
7月・8月に行われたパリオリンピック・パラリンピックでは、お家芸といわれる競技だけでなく、やり投げやフェンシング、馬術、スポーツクライミングなど、さまざまな競技で幅広い年代の選手が活躍し、多くのメダルを獲得。また、米大リーグの大谷翔平選手がメジャー史上初の「50-50」を達成し、日本を舞台にした「SHOGUN 将軍」が米エミー賞の作品賞など18部門を受賞、真田広之さんが日本人俳優初の主演男優賞に輝くなど、世界で活躍する日本人のニュースに力をもらった1年でもありました。
2024年、クラシエ(ホームプロダクツカンパニー)では、これまでの常識にとらわれず創意工夫を凝らして、お客さまに共感していただける商品の提供に努めてまいりました。業界の皆さまのご支援・ご指導のもと、おかげさまで増収・増益を確保できました。
おとなと子どもが一緒につかえるヘアケア&スキンケアブランド「マー&ミー」から新カテゴリー「ボディソープ」を発売し、親子のバスタイムにトータルで寄り添うブランドに進化させました。ヘアケアシリーズは、2023年に続き「マザーズセレクション大賞2024」(主催:一般社団法人日本マザーズ協会)を受賞することができ、親子のためのブランドとしてお客さまに支持されていることに感謝しております。
ヘアケアの主力ブランド「いち髪」は、ヘアカラーダメージによる“キシキシ髪”のための新ライン「ダメージリペア&カラーケア」を発売し、インバスヘアケアシリーズ3ライン目の育成することで、「いち髪」ブランド全体の拡大を図ってまいりました。スキンケアカテゴリーでは、新ブランド「YOHADA」を発売し、睡眠中のカサカサが気になる乾燥性敏感肌の方に、睡眠中の肌を考えたボディソープで洗うという“夜の新しいルーティーン”をご提案しました。基礎化粧品ブランド「肌美精」では、好評のアイバッグシリーズから気軽に使える美容針状のパッチ「アイバッグ ニードルショット」を新発売し、お客さまのさまざまなエイジングサインの悩みに応えられるラインアップとしました。さらに、お客さまに寄り添った新しい商品開発手法や売り方にも挑戦して、今後に向けた成果を残すことができました。
クラシエは、2023年10月に新体制となり、医・食・美の事業領域を持つグループ本来の力を発揮する「クラシエの綜合化」の実現に向けて改革を進めてまいりました。そして、2025年からは新社長・草柳徹哉を先頭に、各領域の横のつながりを大切にしながら、新たなステージに向かってまいります。
2024年には日経平均株価が史上最高値をつけ、賃上げ率が高水準となるなど景気上昇傾向だった一方、不安定な為替変動や物価高などの不安要素もありました。2025年も、日本経済の緩やかな回復基調が続くものの、世界各地での地政学リスクの高まりや自然災害の増加、原材料・物流・エネルギーコストの高騰、為替変動など、先行き不透明な状況が続くものと思われます。
クラシエ(ホームプロダクツカンパニー)におきましては、このような先行き不透明な時代だからこそ、人や暮らしに新発想の“きれい”をつくる「きれいデザインカンパニー」として、これまでの常識にとらわれず、お客さまの暮らしの悩みを解決する方法を考え抜き、新しい価値の創造にチャレンジしていきたいと考えております。そして、お客さまの何気ない日常のワンシーンに笑顔を生み出す商品を提供してまいりたいと存じます。
最後になりましたが、皆さまにおかれましては、より一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げますとともに、益々のご健勝とご繁栄を祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
上嶋 一善(クラシエホームプロダクツカンパニープレジデント)