2024年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年中は、弊社並びに弊社商品に対し、格別なご高配を賜わりましたことに、厚く御礼申し上げます。
2023年は、3年以上に亘り行動制限を余儀なくさせていた新型コロナウイルス感染症が、5月に5類に移行したことにより、人々の活動が活発になり、訪日外国人も増えて、日本全体に活気が戻ってきたことを感じられました。また、大谷翔平選手がMBL史上初、満票で2回目のMVPに輝き、藤井聡太棋士が史上最年少で八冠を達成するなど、これまでの常識では語れない活躍に心躍った1年でもありました。
クラシエホームプロダクツは、2023年も常にお客さま視点を持ち、お客さまの暮らしに寄りそう商品の提供に努めてまいりました。
ヘアケアカテゴリーでは、2024年に10周年を迎える『ディアボーテ』インバスシリーズを、“ひっぱりケア”機能を追加した“髪ゆがみケア”に進化させて全面リニューアルし、新たな10年の成長に向けた土台をつくることができたと考えております。『いち髪 THE PREMIUM』からは、ヘアマスクに美容オイルを混ぜて使う美容師の裏技に着目した「Wケアブースター美容オイルマスク」を発売。この容器(株式会社カナエ 開発容器)は、「2023日本パッケージングコンテスト トイレタリー包装部門賞」(主催:公益社団法人日本包装技術協会)を受賞し、使いやすさの工夫も評価いただきました。ヘアスタイリング剤のロングセラーブランド『プロスタイル』は、“サロン後1ヶ月でも、ニュアンスきまる。”をコンセプトにリブランディングしました。そして『マー&ミー』は、「マザーズセレクション大賞2023」(主催:一般社団法人日本マザーズ協会)を受賞。2021年に続きブランドとして2回目の受賞ですが、おとなと子どもが一緒に使える商品で、親子に寄りそうブランドとしてお客様の支持を得られたことを、大変心強く感じています。
スキンケアカテゴリーでは、『肌美精』から「薬用ナイトスキンケアマスク」を発売。1週間のうちに変化する気分と肌悩みを夜美容でしっかりケアする商品をご提案しました。さらに、下まぶたの悩みに合わせた機能性美容成分配合の“下まぶたの美容液”「アイバッグ スムースセラム」を新発売し、下まぶたのゆるみを手軽にケアしたい、というニーズに応えてまいりました。
その結果、上期は力及ばす減収減益に終わりましたが、下期は上昇に転じ、おかげさまで増収増益を確保できました。
クラシエグループにおきましては、2023年10月1日にホームプロダクツ、フーズ、薬品のメーカー機能を経営統合して、クラシエ株式会社として新たなスタートを切りました。医・食・美の領域を持つ強みを生かし、それぞれの違いを掛け合わせて、私たちにしか作れないものを創るために、誰よりも暮らしを想い、寄りそう会社でありたいと考えています。
その想いを踏まえて、ホームプロダクツカンパニーは、日々の生活における人々の肌・髪・身体を清潔にし、美しくし、心地よくする、つまり、人や暮らしに新発想の“きれい”をつくる『きれいデザインカンパニー』を目指してまいります。
2024年、日本経済は緩やかな景気回復基調にあるものの、終わりの見えないロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとハマスの紛争といった不安定な世界情勢に加え、原材料やエネルギー価格高騰の高止まりなど、予断を許さない状況が続くと思われます。
このような環境下、弊社は、社員一人ひとりが『きれいデザインクリエイター』として、これまでの常識にとらわれず創意工夫を凝らして、お客様に共感していただき手に取ってファンになっていただける商品を提供し続けてまいりたいと存じます。
最後になりましたが、皆さまにおかれましては、より一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げますとともに、益々のご健勝とご繁栄を祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
上嶋一善(クラシエホームプロダクツカンパニープレジデント)